最近日本でもオーガニック食材への関心が高まり、東京や大阪をはじめ各県庁の所在地などには、オーガニック食材専門のマーケットや自然食品店が、目立って増えてきています。
でも、お店に並ぶ果物や野菜の生産者さんがどんな人なのか知っていて、その生産者さんと消費者を直接つないでいるお店となると、限られているのではないでしょうか?
私の住むアメリカでは、ここ数十年あまりの間に、たいていの街(町)や村で、定期的にFarmers Market(ファーマーズ・マーケット/市場)が開催されるようになりました。近隣の農家のみなさんが、自家製の野菜や果物、あるいは無農薬の全粒穀物でこしらえたパン、無農薬のハチミツ、オーガニックの卵や牛乳、チーズなどを持ち込んで、青空の下の屋台で販売していて、生産者と消費者を直接つないでいます。
これは、健康志向やサステイナブル意識が高まり、多くの消費者がオーガニックの食材を求めるようになり、一般のスーパーマーケットではなく、ローカルマーケットに目を向けるようになってきたことの現れです。
消費者が直接生産者と対面で交流しながら、とれたて新鮮なオーガニック食材を買うことがきるので、私の周りでも、こうしたファーマーズ・マーケット(市場)への人気は絶大です。
「日本でもこんな市場が定期的に開かれているのかしら」と気になっていましたら、福岡ではオーガニック青果物の生産者がとれたてのお野菜や果物を並べ、消費者に直接販売する市場、その名も「福岡オーガニックマルシェ」というものがある、と知りました。
なんてすばらしいんでしょう!! パック入りのニンジンやトマトではなく、葉付きのままの人参、鼻をつけると畑になっているままの青臭い香りが漂ってくるトマト…こんな新鮮な食材を手にとって、生産者の方と直接お話をしながら買うことができるマルシェ、とっても魅力的です。私も一度お邪魔したいと思わずにいられなくなりました!
松田麻美子
ホリスティック自然健康・治癒学博士(Ph.D.in Holistic Natural Health & Healing)。
日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長。
1978年、ウェスリヤン大学卒業、1992年、American College of Health Science卒業、2006年、University of Natural Health卒業。Holistic Natural Health & Healingの学位を取得し、Houston Health Association/Houston Natural Hygiene Network主宰。
日本におけるナチュラル・ハイジーン(自然健康法に基づく究極の健康栄養学)のパイオニアであるばかりか、プラントベース・ヘルスケア栄養学の第一人者として活躍中。
日米を往復し、「健康な体作り」の指導を行なうほか、欧米に30年は遅れをとる、日本人の「食と栄養と健康」の認識を変えるための啓蒙活動にも取り組んでいる。
著書に『常識破りの超健康革命』『子供たちは何を食べればいいのか』『50代からの超健康革命』『女性のためのナチュラル・ハイジーン』(いずれもグスコー出版刊)、および、『ナチュラル・ハイジーン「Q&A Book」シリーズ①~③』(電子図書/https://natshell-34.com/shopbrand/ct46/)、訳書に『血管をよみがえらせる食事』(ユサブル刊)『フィット・フォー・ライフ』、『チャイナ・スタディー』(いずれもグスコー出版刊)がある。なかでも『血管をよみがえらせる食事』は2020年12月発売以来Amazonランキング(心臓病部門)で115週間連続No.1 or 2の座を独走している異例のロングベストセラー。現在テキサス州ヒューストンに在住。