7/15【コミてんラジオ番組「オーガニックデイズ」(一社)オーガニック健康推進機構】

7/15(木)、コミュニティラジオ天神、通称「コミてん」に出演致しました~!

今回は、(一社)オーガニック健康推進機構の代表と、福岡オーガニックマルシェの代表が共演♪

「有機JAS認証が存在する事の意義は?」

「海外のオーガニック認証はどうなっているの?」

「有機JAS認証にはどれぐらい時間がかる?」

「有機JAS認証を申請するのは何が大変なの?」

有機JAS認証に関する様々なお話を聞けました。

オーガニックに関心のある方には、是非一度、聞いて頂きたい内容です!

 

コミてんのYouTubeチャンネルにアーカイブがございます。

是非ご視聴下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=dkrZDqe4LCM

 

そして!!

今回のプレゼント抽選企画は、

「有機ヴィーガンスパイスカレー🍛

定価1,200円の商品を、3名様にプレゼント致します!!

アーカイブ放送から、プレゼント応募に必要なキーワードをGETして、

下記のフォームより、お申し込み下さい。

締め切りは、7/26(月)まで!!

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※当選者様へのご連絡をもって抽選の発表に替えさせて頂きます。

※プレゼントは、ソラリアプラザB2F「九州ヴォイスソラリア天神店」にて、8/10(火)までにお受け取り頂きます。

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有機JASのこと、知ってますか ?

 

一般社団法人健康推進機構(オーガニックヘルスプロモーションオーガニゼイション=OHPO)竹下聖治さん、土井りえさんにお話を伺いました。
Interviewer:一般社団法人ジオーガニックデイズ 代表理事 石橋智子、理事 奥田景子
―2021年7月15日 コミュニティラジオ天神「オーガニックデイズ」より―

―コロナ禍において、健康や食べるものに気をつけたいという社会的風潮が、ますます顕著になってきたと感じます。これからオーガニックの需要はもっと増えていくでしょう。
OHPOさんは有機JAS認証の取得サポートに携われていますが、そもそも有機JASとは何なのか、どれくらい浸透しているのかを教えていただけますか。

竹下さん;
世界的には「オーガニック」という言葉が共通言語ですが、日本語では「有機」と訳されています。人間が生きていくうえでもっとも大切で、大切にされるべき食の部分で、食品規格のグレード的には一番高い、このオーガニックというカテゴリーに関して、他の国や地域比べてみると、消費者・国民の皆さんの認知度や普及度は、残念ながら先進国のなかでは最下位です。
その背景は、日本が非常に平和な国であるということだと思います。
物心ともに比較的豊かで、食に対する信頼と安心の度合いが高いという裏づけでもあるのかなと。

―安心しているからこそ興味がない、安心安全が当たり前だと思っている方が多いということですね。

竹下さん;
その通りです。例えば、日本では、スーパーに食料を買い物をする際、(安全性について)何ら吟味をせずに、当たり前に買い物ができる。

―私がオーガニックが大事だと言い出したのはここ10年くらいなのですが、それまではラベルを見る習慣はありませんでした。添加物や保存料について本当に無頓着でした。

竹下さん;
私もそうです。商品の裏の一括表示や原材料を見るようになったのは、この仕事をするようになってからです。
日本では、危機感がないとは言わないまでも、安心安全という部分においてはそこまで危惧されていなかった。ですが、実際に添加物や調味料に関して言っても、諸外国に比べると、一番ザルのようなところがある。食材の原料になるものは、比較的安心度合いは高いと思うのですが、調味料などには技術がある国だからこそ、逆に落とし穴になってきているんですね。
ただ今は、ネットで調べようと思えば調べられる時代。ようやくじわじわと関心が高まって、「実はこういうものなんだ」とか、「オーガニックじゃないとダメだ」という方々が、徐々に増えていっている状況だと思います。

―有機JASが脚光を浴びだしたのも、本当に最近です。
日本においては、それが唯一の安心安全の規格。認証をとっているということが、消費者にとって(購入選択)の目安にもなりますね。

竹下さん;
今まで、そういった意識がまったくなかったわけではないのですが、そこまでこだわることもなかった。
私たちがお手伝いをさせていただいている農家さんには、安心安全の裏づけとして有機JAS認証を取っている方もいて、一方で「うちは農薬も化学肥料も使っていないけれど、認証は取っていない」と言う方もいらっしゃいます。自然栽培でやっている方の努力も見てきました。
ただ、無農薬で安心だといくら言っても、その裏づけを証明するのは難しい。有機JASは日本で唯一、法律に基づいた食品の規格です。第三者認証機関が安全だと認めた印として、有機JASマークが付けられます。
海外では、車や家電製品など、日本の技術は非常に高く評価されています。食品も同様で、世界でも長寿国の日本の食生活は、非常に良いのだろうという見方をされています。
実際に輸出をすると、アメリカやヨーロッパを主体とした先進国が、なぜ認証制度を推進しているかというと、国の指針も含めて、国民消費者に対して、安心である証として、品質を評価し、担保するためです。
日本の食品を輸出する際に、いくら「安心だ」、「農薬を使っていない」「化学肥料を使っていない」と言っても、誰がそれを証明するのか、ということです。
国内でもそうなんですが、生産者の方々が、一つひとつ「これはこうやって作っているから、安心なんですよ」と説明する手間を省くというか、第三者認証期間が、公平な目で証明したものが有機JASなんです。

― 一目で分かりますよね。
福岡オーガニックマルシェは、認証に関わらず、有機的な生産をされている小規模の農家さんや生産者の方を支援したいとスタートしました。時間がない、費用が厳しいなど、さまざまな事情で認証を取れない方がいらっしゃいます。取れなくても、自然栽培や自然農法など、農薬や化学肥料を使わずにやっていらっしゃる方々を応援したいと思っているのですが、OHPOでは、認証事業の支援活動をされていますね。

土井さん;
農産物を育て、収穫するのはとても大変なことです。認証を取るとなると、書類を提出したり、管理が必要になるので、さらに大変だと思います。

―行程をきちんと作って、その通りに管理していくということですね。

竹下さん;
有機JASは非常にいい試みなのですが、100点満点の規格だとは思っていないんです。認証を取らなくても、一生懸命、きっちりとやっていらっしゃる多くの方に全国でお会いしてきました。有機JASはごく一部の方、消費者目線で言えば、お金に余裕がある方しか手に取れない、生産者からすれば、高額な認証費用、時間と手間がかかる、難易度が高い、というような理由で、取りたくても取れない。そういった方々の支援業務を、仕事の一環として行なっています。

― 毎日の農作業で手いっぱいの一農家さんが、自分で調べて、書類を用意するのは本当に大変だと思います。

竹下さん;
物理的にも、時間的な制約も含めて難しい部分が多いと思います。
個人の事業者さんが単独でやった場合、認証の申請から取得まで、早くても半年、通常だと1年近くかかってしまうのが実情なので、そのサポートをしています。
生産者の方々の本業は、やはり生産活動で、そこをおろそかにすることはできません。同時進行で取得を進めるとなると、物理的な無理が生じてしまいます。
資金的に見ても、高額な費用がかかる。そういった意味で、有機JASは日本の食品に関する唯一の規格でありながら、満点ではないと考えています。

―取りたくても取れない方がいらっしゃるという現実を考えると、生産者にやさしいとは言えないのかもしれないですね。海外ではどうでしょうか?

竹下さん;
海外でも費用はかかるし、それなりの管理が必要なのですが、日本ほど高額ではありません。また国の助成制度も充実しています。
例えば韓国では、認証取得後は天然由来を原料とした資材を使うことになるのですが、「新環境」(日本のJASのようなもの)という認証に適合したものであれば、国から半額分の補助が受けられます。このように、各国で認証取得や取得後の運営に対する補助が手厚く実施されています。日本でもようやく、5年ほど前から農林水産省の支援事業として補助金が出たりするようになりました。それ以前にもそうした補助はあったのですが、ほとんど知られていなかったし、申請して採択を受けるのも大変だったんです。先ほどもお伝えしましたが、農家さんが実際に自分自身で書類を作って申請をするのは無理な状況なんですね。しかも公募期間が約2週間でとても短い。少しでも農家さんのプラスになるようにお手伝いをしたいと、支援活動をしています。

並走してくれる人がいると、オーガニックの生産者さんもやろうという気持ちになると思うんです。自分だけでは難しいですから。
福岡オーガニックマルシェさんもさまざまな形でコミュニティを作ったり、場所を提供したりとインフラを整備されています。
現在、北海道から徳の島まで数十件、認証を取得されたメンバーがいらっしゃるんですが、10年くらい前まで、オーガニックをやる方っていうのは保守的で、一匹狼で、横との連絡は一切とらない、自分がルールブックだ、みたいな感があったんですね。ところが近年、若い方の参入があったり、私とか福岡オーガニックマルシェさんみたいな方がいらっしゃると、横の連携や情報交換ができたり、流通に関しても優位性のある提案ができたりする。大手のオーガニック会社に一人でプレゼンしても無下にされがちですが、グループで、ある程度のボリュームを持ってしっかりと交渉すると、耳を傾けてくれる場合もある。
本当は、そういうことではいけないんですが。

―導入の部分でよくわからないと話が進まないということはありますよね。
ですが、そうやってOHPOさんが有機JAS認証取得のサポートをされているように、新しいオーガニック認証も増えてきているので、いろいろなゲストの方もお招きしながら、この番組でお伝えしていきたいですね。
オーガニックの新しいプラットフォームとして。
有機JASってなに?って思っている方たちが、「オーガニックデイズ」を聞いてくださって、そういうことなんだ、だからオーガニックって大切なんだ、という気づきになったらいいなと思っています。

終わり

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