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初めまして。ジオーガニックデイズ代表理事、オーガニックプロデューサーの石橋さとこと申します。
元バーテンダー、2015年に福岡でオーガニックレストランを開業し、オーガニックや健康に関する啓蒙活動を始め、今年で11年目となります。
レストランでは当時はまだ珍しかった「オーガニック」「グルテンフリー」「エシカル」「フェアトレード」を取り入れていましたが、2年で閉店。飲食業、特にオーガニックの分野は10年前の福岡はなかなか厳しい時代でした。2019年より福岡オーガニックマルシェを主催し、今年で6年目となります。
さて「オーガニック(Organic)」は英語で「有機的な、本質的な」という意味ですが、
皆さんは本質的な「食」とは何だと思われますか?
私は、美味しいのはもちろんのこと、食べて元気になる食事、心と体が満たされる食事ではないかと思います。
それから使用する食材の産地や生産者、四季を通じて感じられる日本の風土のすばらしさまで含めて豊かであること…。
日本は世界でもトップレベルの美食の国です。
和食に中華、イタリアン、フレンチといった多種多様な国の料理が日替わりで食べられる世界でも珍しい環境ですが、食べたいものを食べたいだけ食べていたらどうなるでしょう。
私たちの体は食べたものでできています。
例えばトマトを食べたら、そのトマトは数時間後には、もう「あなた」になっている。
生命はつながっています。
その食材がどこでどのように作られたものなのか、
生命力あふれるものなのか。
加工品であるなら原材料には何が使用されているのか、
添加物は入っていないか、過度に精製されていないか。
そのような視点で選んでいけば、選択肢は思った以上に少ないことに気づくのではないでしょうか?人を良くすると書いて「食」。
食は単なる“消費”ではなく自分への“投資”です。
飽食の時代である今こそ、原点に立ち返って本質的な「食」を知ることが大切ですね。